カテゴリー:エッセイマガジン
永らくのご愛顧に感謝 (2006年1月29日)
●最終回です 2000年から始めたエッセイマガジンは、今号で最終回といたします。 最近ブログで書いたもののなかから...
プライベートビーチが消えても (2005年8月 1日)
河原のほうからおいしそうな匂いが漂ってくる。栗林を抜けた向こう、川沿いに建つバーベキューハウスは連日、大にぎわいである。...
節分のねがい (2005年2月 4日)
街への通り道にある不動尊で、「福豆進呈」という旗が揺れていた。豆まきなんてしないけれど、御利益がありそうな気がして車を止...
行天宮で置き去り(2):台湾の旅 (2005年1月21日)
(1)からのつづき 通りを見渡してみても、見知った顔はひとつとしてない。ガイドと他のメンバーはまるで消えてしまったかのよ...
行天宮で置き去り(1):台湾の旅 (2005年1月13日)
去年、夫は仕事で何度か台湾に行った。いろんな国に行く人ではあるけれど、「ここはきっとキミも気にいるだろう。今度いっしょに...
秋の白い一日 (2004年11月24日)
今朝、新聞を取りに外に出たら雪虫が飛んでいた。ちっちゃなお尻に白い綿をつけた虫が、いそぐふうでもなく、なんのあてもなさそ...
おそるべしピンポイント療法のヨモギ蒸し :ソウル編その2 (2004年4月10日)
腹くだりとイカサマ暴走運転手の件から立ち直った4人は、翌朝、元気よくそれぞれの目的の場所に向かった。男たちは競馬&カジノ...
我に鋼鉄でできた胃腸をあたえたまえ :ソウル編その1 (2004年4月 8日)
異国の街で腹がくだったときほど切ないものはない。 記号のような見慣れぬ文字のネオンがあふれる街では、日本語はおろか英語さ...
絶対的な数値について (2004年3月19日)
とうとう優勝した。ゴルフを始めるきっかけのひとつにもなった、自治会のおじさまたちが集うゴルフ同好会のコンペで、一位になっ...
ザトウクジラに会いに沖縄へ (2004年2月17日)
沖縄料理のみならず、コラーゲンたっぷりの鶏鍋、タイカレー、加賀料理とおいしいものでわたしの舌を目覚めさせてくれた、いわば...
27年後に救われて (2003年11月27日)
夕暮れどきの高層ビルの1階ロビーは壁のランプが灯るたびにすっと開かれたエレベーターの扉から降りてきた会社員やOLであふれ...
酒蔵で過ごす一日 (2003年11月26日)
とうとうここまで来てしまった。早朝6時10分前。朝とはいっても空はまだ暗い。あまりの寒さに足踏みをしながら出迎えの人を待...
スポーツのチカラ (2003年10月10日)
6月からゴルフを始めた。わたしを知る人は、「え?突然どうしたのよ、スポーツは苦手じゃないの、だいたいイノウエにゴルフって...
羅臼マッカウス洞窟のひかりごけ (2003年8月21日)
羅臼(らうす)という町を訪れたのは初めてだった。北海道で生まれ育ったといっても、札幌で暮らしていたわたしにとってそこは最...
海を渡る風と十九の春 (2003年5月28日)
島へ行った。コバルトブルーの海とマングローブの森とやさしい音色の唄が待つ島へ。 那覇空港から飛行機を乗り換え1時間。石垣...
ひとくちコラム (2003年4月 7日)
●新刊本のご案内 3月26日に、技術評論社より『ホームページをお手軽に作って10倍楽しむ本』が発売されました。 初心者を...
あの日、浜辺に立っていた母 (2002年12月27日)
気ぜわしい日々を送っていると、過ぎていったものたちを振り返る余裕もない。日常の雑多なことがらや仕事に追われてあれやこれや...
シャクタクと風門小町 (2002年11月28日)
降り止まない雨はない、どんなにひどいどしゃ降りでもいつか必ず晴れる、というけれど、同じように、止まらない鼻水もないのであ...
孤立無援 (2002年10月22日)
「活性化のためには地域住民の力が必要なんです」。内部職員と住民が力をあわせることで変化が生まれる。公立病院の若き医師は熱...
侵入者、そして協力者 (2002年9月25日)
9月17日。わたしはテレビの前から離れることができなかった。北朝鮮に向けて、日の丸をつけた政府専用機が飛び立つ。ずっと胸...
ひとくちコラム (2002年9月12日)
●みなさん、拾いに来るなら今が旬 うんざりするような暑さが過ぎたと思ったら、すでに栗の季節。我が家の前の広大な栗林は実り...
フリーデザイナーの夏がゆく (2002年8月27日)
8月に入ると、いろんなところから「夏期休業のお知らせ」メールが届く。「弊社では○月○日から○日まで夏休みとさせていただき...
ひとくちコラム (2002年7月24日)
●京都のコンペイトウ 知り合いになったライターさんから「著作を交換しませんか」というメールが届いた。わたしは彼の本をアマ...
最後にのこされた『欲』 (2002年7月13日)
友だちがうちに泊まりがけで遊びに来たいという。ひとりは目黒から、ひとりははるばる広島から、普段は腰の重い女二人がわざわざ...
ひとくちコラム (2002年6月 2日)
●注意書き 今日、コンビニに行くと、入り口の扉に貼り紙があった。「警察署の警告により、週末の夜は駐車場を一部閉鎖すること...
ひとくちコラム (2002年4月17日)
●ひとまわり以上年下 プロ野球選手が年下になってしまっていたときに、しみじみと「ああ、わたしはもうけっこうなオバサンなん...
忙しさのなかでの美学 (2002年3月28日)
仕事で忙しがるのはみっともないことだと思っている。たとえどんなに忙しい状況にあっても、人の前では涼しい顔をしていたい。 ...
それはわたしのデザインだもん (2002年3月 6日)
代理店の担当者から電話がきた。 「トップページで使っているイメージ画像の元データを送ってください」。 元データ。つまりレ...
埼玉について考える (2002年2月15日)
13字×60行の世界 ある人の紹介で、東京新聞にコラムを書くことになった。埼玉地域ページの『言わせてもらいます』というコ...
国益ってなんなのよ (2002年1月30日)
息をつめてテレビの画面を見つめていた。深夜に飛び込んできた中継放送で、小泉首相はゆっくりとかみしめるようにいった。「田中...
最近のイノウエ (2001年10月19日)
「イノウエのメルマガって月刊だから、読むほうも気楽でいいよ」といわれて、ちょっと複雑な気持ちになる。いちおう隔週刊なんで...
安らぎの地を夢見てさまよう人々 (2001年9月19日)
その夜はめずらしくテレビをつけていた。10時のニュースが始まるやいなや、画面はCNNからの中継画像に切り替えられた。真っ...
若き日の自分に涙する (2001年8月28日)
映画を見終わったあとでよく思うのは、いい映画に巡り会える確率はだいたい10本に1本ぐらいだなということである。1割という...
走れトロイカ (2001年8月 8日)
世のなかにはいろいろな不幸があるのだろうけれど、「北海道に生まれながら、新鮮な海の幸をなにひとつ食べられない」というのは...
7月を待っていた (2001年7月 5日)
物語は、白太太という占いばあさんのお告げから始まる。中国清朝末期。貧しい農村の寒々とした部屋で、白太太は遠い未来を予言す...
約束 (2001年6月21日)
約束 携帯電話を持つようになってから、待ちぼうけを食わされることが多くなったように思う。 喫茶店で携帯電話が鳴る。「あ、...
輝ける顔、顔、顔 (2001年6月 1日)
4月から、うちの市でも「IT講習会」が始まった。森前首相の置きみやげ、「国家をあげてのIT革命」の一環である。 「世界規...
ライフディスタンス (2001年5月18日)
ちょっと気になる男性がいる。年齢は30歳ぐらい。仕事で会うときの顔は、社会の第一線で働くエリート社員そのもの。スキがない...
流れは清き豊平の (2001年5月 2日)
5月のなかば、ちょうどゴールデンウィークがあけたころ、決まって同じ夢を見た。年に一度しか見ない。夢の相手は何も話しかけて...
女を狂わせる過剰な母性 (2001年4月25日)
電話が鳴る。ナンバーディスプレイをのぞきこみ、「ああ、母だ」と思う。大きく深呼吸してから、おもむろに受話器を取る。 「お...
ラブリー&ファニー (2001年4月 6日)
松岡修造が『食いしん坊万才!』に出ていた。いつから食べ歩きの案内役になったんだろう。わたしが知っているのは、ちょっと小太...
殺されるのはわたしだったかもしれない (2001年3月30日)
頭のてっぺんが痛くなったのは、ちょうど去年のいまごろだったと思う。皮膚がすこし盛り上がり、痛いというよりはかゆいような感...
Webデザイナーの憂鬱 (2001年3月22日)
わたしの名刺の肩書きは、上から「Web Design」「DTP」と並んでいる。おととしまでは、「DTP」のほうが上にあっ...
ひとくちコラム (2001年3月 7日)
エッセイはお休み 今回はエッセイはお休みです。そのかわり、ひとくちコラムを書きます。そちらでお楽しみいただければと思いま...
バナナ・イン・パンツ (2001年2月23日)
ふっと照明が暗くなる。何の前ぶれもなく、いきなり、唐突に、ろうそくが消え入るようにあたりはすーっとほの暗くなる。会話はぷ...
全人類のおよそ半数が経験する (2001年2月 9日)
ここんとこ、どうもわたしの身体はヘンである。風邪や頭痛、肩こりといったたぐいのものは昔からのおつきあいなので、まぁ仕方な...
シンプルな衝動 (2001年2月 1日)
「ふぬけをジャマするようで申し訳ないですけど、あの事件、イノウエなら絶対なにかひとことあると思って」 と、ある知人から電...
そして、イノウエはふぬけになった (2001年1月25日)
ふぬけになった。新しい世紀に入って、世間は前へ前へと向かっているときに、こんなしみったれた話は情けないけれど、わたしはふ...
遠いところからのメッセージ (2001年1月12日)
21世紀の幕開けは、北海道の実家で迎えた。元旦の朝、なつかしい部屋で目を覚ますと外は雪だった。凍てついた氷だらけの窓を開...
わたしがロードスターを降りたわけ (2000年12月21日)
あれほど気に入っていた車、ロードスターを降りたのは、いつかきっと死ぬと思ったからである。このままいけば、そう遠くはない将...
おいしい掘り出しもの (2000年12月 7日)
おととい、仕事部屋の模様替えをした。といっても、本棚の位置を変え、あいた場所に新しく買った本棚を置いただけなので、たいし...
山賊のうたげ (2000年11月30日)
待ち合わせ場所は、11年前から変わらない。集まる曜日や時間も同じ。「なんでこうも変わらずにいられるのだろう」とぶつくさい...
カワイソウな猫 (2000年11月14日)
「かわいそう」という名の猫がいる。栗林の奥の家で生まれたその白黒ぶち猫は、ちょうど1歳になる。飼い主はすでに「あるじ」と...
ふたたび粉瘤 (2000年11月12日)
秋になり、家の前は黄金色に染まった。一面に広がる栗林の木々が、いっせいに黄葉し始めたのである。 ひらりひらりと黄金の空か...
竜宮城の鯛 (2000年11月 7日)
自分の凡庸さを嘆くとき、決まってつぶやくひとことがある。 「まぁ所詮、竜宮城の鯛なんだしさ」 鎮静剤を飲んだみたいに心を...
康夫ちゃんの今後に期待 (2000年10月31日)
わたしの世代にとって、田中康夫といえば一も二もなく、『なんとなく、クリスタル』だ。はっきり思い出せないが、ユ80年代の初...
初めての反乱 (2000年10月26日)
小学校低学年のころ、毎朝「今日の持ち物検査」というのがあった。日直の子が前に出て、「算数の本を出してください」とか「メロ...
地域のディレクトリ構造を再認識する一日 (2000年10月18日)
ああ、どうしよう、また忘れていた。今年こそはきちんと用意しておこうと思ってたのに、当日の朝になってあわてている。 サファ...
誰のために走り、なぜ闘うのか (2000年10月11日)
誰のために走り、なぜ闘うのか こんなにたくさん、真剣に、五輪を見たのは初めてだったかもしれない。バルセロナやアトランタと...
祈りの眠り (2000年10月 2日)
わたしはとにかくよく眠る。 といっても、昼近くまで寝ているというのではなく、朝は7時とか8時というようなまっとうな時間に...
いつかまた逢いましょう (2000年9月20日)
欲しくて欲しくて探し歩いているときには、見つけられない。なのに、探すのもあきらめて、探していたことさえ忘れてぼおっと日々...
栗の音 (2000年9月11日)
今年の夏は暑かった。猛暑だった。北海道育ちのわたしには、耐えがたいほど苦しい夏だった。弱り切っている身に追い打ちをかける...
キミのためにできること (2000年9月 4日)
昨日、今日とたて続けに失恋話を聞いた。どちらも年下の男友だちからである。 年下といっても、ひとりは36歳なので結構いい年...
Macとアメ車に育まれる寛大さ (2000年8月28日)
去年の夏、PowerMac8500が壊れた。とにかくよく凍結した。あるときフト画面が凍ったように固まったまま、止まってし...
