2009年01月26日
ひとりエセ野菜鍋
ぶくぶくと太る。
太りつづけている。
ニコチンをやめたあと、どんどん太る。
おもしろいほどに肥えてゆく。
ニコチンとはかように恐ろしきものなり。
二十数年ものあいだ、わたしの栄養を横取りしていた、ニコチンくんよ。
と、嘆いてばかりもいられないので、
すこしは努力してみようではないか、という気になってきた。
食べぬ飲まぬというのは絶対にむりなので、
まずは手始めに、「晩ご飯は野菜鍋」というゆるゆるなダイエットもどきから。
今晩で三日目。
夫が不在の夜はつい気がゆるみ、
「外でなにかうまいものでも食べてこようかしらん」などと頭に浮かぶ。
ならぬならぬ。
今宵は小さな土鍋で「ひとりエセ野菜鍋」。
野菜だけの鍋のはずが、ぐつぐつと煮ているあいだに
巾着もいれてしまえ、
ウィンナもいれてしまえ、
1本よりも2本だ、
と野菜ではないものたちも追加していってしまう。
あきらめの悪さがわたくしの大いなる弱点だ。
新しく買ってきたゆずぽんは
ゆずの香りがたっていてなかなかに旨い。
口のなかのあちこちにヤケドをつくりつつ、
エセ野菜鍋を堪能する。
小さくみえるわりにはけっこうな量があり、
ほかほかと体も温まるのでちんけな鍋もどきにしては満足感は高い。
ああ食べた食べたとそっくり返りながら、
鍋底に残るダシ汁に目がいく。
ここにご飯をいれ卵を入れぐつぐつと煮たならば。
煮たならば。
満腹のはずなのになぜだか口のなかによだれがあふれる。
あきらめの悪さがわたくしの大いなる弱点。
弱点は克服せねば。
鍋を手にとり、ダシ汁をぐいと一気に飲み干して
今宵は米粒をこらえた自分にひそかに拍手なのである。
by ichiko : カテゴリー:食、酒、ラーメン
