2008年08月06日

そろそろひと月

そろそろひと月。
なにがひと月?
ふふふ。
たばこを吸わなくなってから、そろそろひと月。
指おり数えていたわけでもなくって、
気がつけば、
あらそういえばもうひと月ね、の、ひと月。

若いころから二十数年の間ずっと吸いつづけ、
近頃では日に30本というヘビースモーカーになっていたから
たばこと縁を切るのはとうてい無理だろうな、と思っていた。
一生つきあっていかねばならないものだとあきらめていた。

しかし、いざやめてみると、なんのことはない、
禁煙てのはあっけないほど簡単なことだった。
夢かなんか見ているみたいに、吸わなくっても平気な自分がいた。
あれ? だいじょうぶじゃん、あたし、みたいな。

よく言われている「禁断症状」というのもなかった。
「いいから吸わせろよーっ」と夫の首に包丁を突き立てるのか、
泣きながら「たばこがほしーのよーっ」と懇願するのか、
昔のドラマのシャブ中みたいに発狂するのではないかと怯えたりもしたが
穏やかな日々が過ぎていくばかりでいささか拍子抜けした。

わたしはあきらかにニコチン中毒であった。
趣味とか習慣とか嗜好でたばこを吸っているのではなく、
体内にニコチンを補給せずには生きていられないから吸っていたのである。
麻薬やヘロインをほしがる中毒患者となんら変わりがなかった。
そんなのイヤである。
中毒患者として生きていくなんてイヤである。
だからやめた。やめてみた。
中毒だったのに、やめてみても禁断症状なんてこれっぽっちもなかった。
スモーカーとして生きているときには「吸えない状況」や
「吸うのを我慢しなくてはならない状況」に陥るとパニックになり、
ニコチンの禁断症状が出て、イライラしっぱなしだったのに、
ノンスモーカーになると決めたあとは、「吸えない状況」になっても
イライラしない。
たぶん、ニコチンから離脱するときに、体に感じる禁断症状なんてないのだ。

やめたの、と言うと、
たばこを吸わない友だちは、
「やったね!」「ほんと?すごい!よかった!」と自分のことのように
喜んでくれる。この瞬間はわたしもとてもハッピーだ。
そんなに喜んでくれるなら、もっと早くにやめるべきだった、なんて思っちゃう。

たばこを吸っている人たちは、
驚きの表情で「やめたの?ほんと?どうやって?」と聞いてくる。
「どうして?」ではなく、「どうやって」やめたか、を聞いてくるところがポイント。
そして、たいていの人がさりげなく、腕のあたりをちらちらと見る。
ニコチンパッチを使っているの?とストレートに聞いてくる人もいる。

ノンノン、そんなものを使うはずがありません。
ガムも飴もなし。
アルコール依存症の患者に、
「お酒は飲んではいけないけれど、かわりに毎日アルコールを点滴してあげますからね」と
言ってるのと同じような気がしてならないからだ。
ニコチンから離れなくてはならないのに、
わざわざからだのなかにニコチンを注入する、という意味がわからない。

さて。
ひと月たってみると、日に30本もどうやってあの煙を吸っていたんだろ、とさえ思えてくる。
日に30本、ひと月でおよそ900本。
900本。
お金にしてみると13,500円。
この時期ですとけっこう豪華なゴルフ場でワンラウンドできる金額ですことよ(笑)。

by ichiko : カテゴリー:日々のあれこれ

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