2008年02月07日

百倍速の回転で

夫から電話が来た。

国道の雪も溶けたようだし、背中の傷もだいぶよくなってきたようなので、
ひさしぶりにオムレツ号を走らせていたら携帯が鳴ったのだ。
キムチの国からなにごとぞ、と車を脇に停め、あわてて電話をかけなおした。

これから帰る、と夫は言う。
空港に行くまで2時間ほど自由な時間ができた、なにか買って行こうか、目の前はロッテデパートだ、ブランドものがいっぱいあるぞ、とな。

この文章のチェックポイントは二カ所。
まずは「買って行こうか」だ。
買って行こうか、と言ったからにはそれは「おみやげ」であり、
あちらの支払なのである。
ふたつめは「ブランドものが」。
あちらからその言葉を出してきた以上、ブランド品をリクエストしてもよいという意味である。

手術日にも不在だったことへの罪ほろぼしのつもりなのか、
夜中にキムチの国から電話でわたしを操作しつつ仕事をさせたことにいささかなりとも謝罪の気持ちがあるのか。

しかし、急に言われてもすぐには思い浮かばず、しかも電話で伝えられるものとなるとなかなか難しい。
ロッテデパートの売り場がぼんやりと頭の中にひろがる。
数年前そのフロアを走り回ったことがあったっけ。

「いま車の中だし、急に言われてもね、ティファニーのさ」

欲しいものリストを頭のなかで大急ぎでめくっている。
こういうときだけは、いつもの百倍速ぐらいで脳ミソが回転しているような気がする。

ツマは帰りにスーパーに寄り、キリンラガービールやら鮭やらを買ったりするのでした。

by ichiko : カテゴリー:日々のあれこれ

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