2008年01月14日
練習場のおっさんたち
打ちっ放しの練習場は、「教えたがり」のおっさんであふれている。
そうはいっても同じ年代の男子に教えるのは気がひけるのか、
そこまでの度胸はないのか、
おっさんたちの獲物になるのはいつもか弱い女子である。
ゴルフを始めたころは、たびたびおっさんの餌食になった。
「ちょっと奥さん、教えてあげるから」と声をかけられ、
(奥さん、という表現そのものですでにアウトである)
「いえ、けっこうです」とできるだけ丁寧にお断りしたつもりなのに、
(だってプロにちゃんと習ってるんだもん)
「てやんでえ、そんな練習してたって一生うまくならねえよっ」と逆ギレされたこともある。
そんなことがあってから、
「絶対に声をかけてくれるな」光線をびんびんまき散らしながら打ち込んでいるので、
最近はみょうなおっさんも近寄って来なくなった。
が。
ひさしぶりに、きょうは前の打席のおっさんから声がかかった。
帰り支度をして小休止しながら、わたしのスイングをながめていた。
ひとことアドバイスが飛んできた。
え?と一瞬身構えたのだけれど、おっさんの声のかけかたがみょうにやんわりとしていて、かつ、その指摘が「あ、そうだった、それだ」と納得できるほど鋭い箇所をついていたので、すんなりと話に乗ってしまった。
じつのところ、おっさんのスイングはとても美しかったのである。
練習場にあふれるおっさんたちの中で、お手本にしようと思えるようなスイングをしている人はめったにいない。
人に指導をしたがるくせに、その当人のスイングはぶかっこうで、嘘八百で、いんちきくさいものばかりだ。
しかし、本日わたくしの前の打席にいたおっさんは、テイクバックの振り幅といい、切り返しのタイミングといい、それはもう理想的で、
わたしはときおり前に立っているおっさんのスイングに合わせて、
同じタイミングで振ってみたりして、ひそかにお手本にさせてもらっていたのだった。
ま、わたくしが尊敬できるようなスイングのおっさんならばアリ、ということでございましょうか。
門前払いをしていたころよりは、わずかばかり心にゆとりが出てきたということでございましょうか(笑)。
by ichiko : カテゴリー:さまよえるゴルフ
