2007年06月08日

雷と夢

山の雷は迫力がある。
遠くのほうからごろりごろりと近づいてきて、
来るなと身構えていると
そのうち頭の真上でばりばりと裂け始める。
空が裂ける。

あわててパソコンやらLANの電源を抜く。
抜きまくる。
だからこのごろは
昼を過ぎると夕方になるまで仕事ができない。

仕事にならないから
ちょっくら昼寝などをする。
ばりばりという稲妻の音を聞きながら丸くなると
ふしぎな夢を見た。

父と母がいて、兄が遊びに来る。
もう何年も会っていない、札幌の兄だ。
夕飯まで時間があるからパチンコに行こうかな、
などと言う。
にーちゃん、パチンコなんてするんだ、
言いながら、わたしはパチンコ屋まで案内する。
なぜだか場所は埼玉で、
なのに道は雪で埋まっている。

除雪をしたばかりの車道を歩く。
並んで歩きたいのだけれど
車が横を通りすぎていくからあぶなっかしくて
壁みたいになった雪の横をそろそろと行きながら
兄は振り向き振り向き
楽しそうに話しかけ、
わたしはひたすら
にーちゃんにーちゃんとついていく。

パチコン屋は閉店間近で
じゃあ近くにおいしいラーメン屋があるよ、
あっちは担々麺、
こっちはみそラーメン、
どれにしようかと誘ってみるが、
食べちゃうとお母さんに叱られるよね、
やっぱりやめようとガマンして
腹の減ったおなかを抱えてまた歩き、
ずぼっ、ずぼっと雪道に何度も足をとられた。

にーちゃんの仕事は大変だね、などと言い、
そっちもなかなか忙しそうじゃないか、などと言い、
無口なはずのにーちゃんはいつもの五倍くらい愛想がよく、
このままずっと歩いていたいな、と思ったら
目が覚めた。

雷はとうに過ぎてゆき、
ずっとずっと遠いところでころりころりと
鳴いている。

夢だったのに。
だったのに、
雪にずぼりと足を踏み入れた感覚は残っている。
ずぼりとたしかに足を踏み入れた。

にーちゃん。

by ichiko : カテゴリー:山の暮らしぶり

made by XHTML, CSS, Movable Type.
© Go Go ichiko. All Rights Reserved.