2007年04月13日
いちばん電車
オレンジ色のスーツケースは
田舎の駅の風景によく似合う。
夜と朝の境目の
ほの暗く古びた柱の横で
そこだけ灯がともったように
ぼんやり光っている。
横綱くんを駅まで送り届け、
玄関にもどってくると
朝になっていた。
夜明けってどうしてこんなに
もの凄いスピードでやってくるんだろう。
ベッドにもぐりこんで丸くなると
いちばん電車の音が山のなかに響いた。
いってらっしゃい。
わたしは目を閉じる。
by ichiko : カテゴリー:山の暮らしぶり
