2006年12月06日

托鉢とホッカイロ

街で托鉢僧を見かけると千円札を入れるようにしている。懐が寂しくて500円で勘弁してもらうときもある。思わぬところで出くわしたときには、「うげっ」とおかしな声がでたりする。しまった、やらねばならんか、というカンジ。

このごろはあまり出かけることもないので、めったに出会うことはない。それではいけませんなあと仏かあるいは神が差し向けたのか、家に托鉢僧がやってきた。玄関先にやってきたのはこれが初めてである。

なにかと物いりで貧しかったので、500円にて勘弁してもらう。お札を置いていき、玄関先でお経をあげて帰っていった。

ちりん、ちりりりん。
ちりん。
山のなかに鈴の音が響く。

机のなかにホッカイロがあったのを思い出し、ひとつつかんで坊さんのあとを追いかける。こりゃまぁすみませんなぁありがたいですなぁありがとうありがとうと何度も頭をさげられて、かえってこちらが恐縮してしまう。

とくに信仰があるわけでなく、宗教にも疎い。けれど、だれかがどこかで祈っていてくれるおかげでこの世はまだまっとうにつづいているのだという気がする。

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by ichiko : カテゴリー:山の暮らしぶり

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