2006年08月16日
神よわたしに
鋼鉄の胃袋をあたえたまへ!
と何度祈ったか知れぬ。
食うことが好きなくせに、わたしの胃腸はじつに軟弱である。すぐにくだる。しかも山ほどのアレルギーもある。ビオフェルミン、ワカモト、百草丸、正露丸は信頼のおける人生の友だ。
韓国に着いた日の夜、あこがれの明洞にてサンナクチを食した。切られてもなお皿に吸い付く活ダコは、ようやく皿からはがしてみれば、箸の先で天に向かってにょろにょろとあいさつをした。
店を出たとたんに腹に激痛が走った。紙くずが山となったゴミ入れ、床には踏んづけられたタバコの吸い殻、メガネ屋の薄汚いトイレで腹をかかえて涙ぐんだ。
異国の地で腹がくだるほどせつないものはない。
友人たちと別れ、タクシーをひろってひとりホテルに引き返す。腹がくだったときの安全地帯は、唯一ホテルの部屋しかない。このトイレはだれに遠慮することなく、わたしひとりだけのものなのだ。ひとしきり苦しんだあと、東大門へ繰り出した友人たちが戻り、トッポギだのなんだのかんだのを食べ、お買い得のレザージャケットをゲットしただのと聞くと、この腹がにくくてにくくてたまらなくなる。
ハワイ、サイパン、グァム、オーストラリア、ニュージーランド、ジャカルタ、バリ、韓国、台湾、あらゆる場所のトイレで悶絶した。(ヨーロッパがないのがちとさびしい)。
きょうもさりげなく腹の調子がわるい。昨晩のタイ料理のせいであることはわかっている。どんなに好きなものであれ、腹は素直に受け付けようとはしない。
神さま、我に鋼鉄の胃袋をあたえたまへ!
by ichiko : カテゴリー:食、酒、ラーメン
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