2006年06月21日
空腹の罪
なにをこんなにイラついているんだろう、
ふとわれに返って探ってみると、
そんなときはたいがい、腹がへっている。
ほんの少しの時間も待てず、
ささいなことにいらだち、
こころのなかでひとり怒っている。
それはまだましなほうで、
さらに空腹がすすむと思考が止まる。
決断をくだしたり、選んだり、学んだり、
考えることを捨てる。
もうどうでもいいや、という気持ちになる。
ひとの心を操りたいという野望があるのなら
飢餓状態に陥れるのがてっとりばやい。
某北の国が理不尽に人を支配できるのは
空腹の力をつかっているのかもしれない。
腹がへるとは、おそろしきことかな。
この人に好きになってもらいたいな、
とか、
ちょっとこじれた雰囲気をもとにもどしたいな、
と思うときには、いっしょにものを食べる。
ランチでも、うまい酒でも、なんでもよい。
ものを食べているときは、
よほどのまずいものでないかぎり、
ひとは幸福だ。
幸福の源はうまいものであり、食べることであり、
じょじょに空腹が満たされていくよろこびなのだけれど、
シアワセのなかにいるひとのからだはときおりその要因を混同し、
いいちこといると楽しいなあ、うれしいなぁ、
という錯覚をもたらすからである。
by ichiko : カテゴリー:日々のあれこれ
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