2006年05月12日
野原に響くジャズもどき
きっと夫がiTunesをかけっぱなしにして出かけたのだ、と二階に走るが主のいない仕事部屋はしんと静まりかえっている。
その音楽は、開け放った二階の廊下の窓から流れこんできており、身を乗り出して発信源を探してみれば、野原の真ん中で草刈りをするおぢさんの奏でる音なのだった。
小さなモーターを背中にかつぎ、長い棒の先についた円盤のような刃先で草を刈る。ういーんと低くうなるモーターに、ささささと草を切る音が重なる。硬い木の幹にでもあたったのか、ときおり、がしっ、がしっと小気味のよいリズムが入り、小石を蹴散らしてはしゃきーんという軽やかな金属音がまじる。
モーターに草、木の幹、そして小石。
楽しいな 野原に響く ジャズもどき
演奏者は、とっくに定年退職をした、ちょっと腰の曲がったおぢさん。
by ichiko : カテゴリー:山の暮らしぶり
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