2006年04月30日
飽きる
飽きたんだよな、と夫がつぶやく。
えっ。
夫はいつもこんなふうに、へらだ、とか、飽きた、とかとうとつにつぶやき、それについてわたしはいつも、えっ、なに、それはなに、と焦るのだった。
いったい、なにに飽きたのよっ。
さまざまなこと。
さ、さ、さまざま?
まさに昼メシはかた焼きそばにしましょうか、具はやっぱりもやしも入れるよねなどといいながら台所から話しかけたときであり、こうやって毎日昼メシはなにを食べるかと相談されることに嫌気がさしてきているのであろうか、かた焼きそばそのものに飽きたのか、でも先週はスパゲティーのほうが多かったんだよな、というより仕事ご飯仕事ご飯というルーチンの日々に面白みがなくなってきたのだろうか、いやそれよりもやっぱりわたしに飽きているんじゃなかろーか、素っ裸にエプロンなどいう刺激を与えたほうがいいんだろうか、だからいったいなにに飽きたっていうのよ、目の前で飽きたなんていわれたらそりゃもうこっちは焦りますよ、意外にもかた焼きそばはうまそうに食べるじゃありませんか。
世の中は連休で浮かれているなか、お天気のよい昼さがりに、さまざまなことに飽きている夫を前にうろたえる妻なのだった。
by ichiko : カテゴリー:夫、身内について
