2006年02月12日
虹と雪のバラード
冬のオリンピックがやってくるたびに、おなじことを言ってしまう。何度も繰り返すのもバカみたいなんだけれど、やっぱりこんかいも言いたくてたまらない。
わたしは、札幌冬季オリンピックに出場したんであーる。
え、なににでたの、どういうことどういうこと、それっていくつよー、とすくなからずの興味を持って、さまざまな反応をみせてくれるのは面白い。しかし若者は別だ。わたしと同い年あたりが分水嶺であるらしく、年上の方はすぐに反応してくださるというのに、年下は、札幌でオリンピックなんてあったんすかー、いつの話すかー、うちら生まれてないすからー、である。
出場したといっても、開会式にちょろっと参加しただけ、自慢するほどのものでもないのだ。開会式の行われた屋外スピードスケート場、フィギュアスケートやホッケー競技などが行われた屋内リンクは、うちからすぐ近くの真駒内という場所にあった。開会式では、数百人の小学生からなる風船スケーターの出し物があり、スケーターは地元の小学校から募ったらしい。わたしの通う小学校でも募集があり、クラスメートはほとんど応募していたので、わたしもうまく潜り込んだのだった。
本番の前には何度か合同練習があり、そのたびに競技場に通っては、滑る速度やら自分の立ち位置やら、風船を空にはなすタイミングなどを教えられた。真冬の競技場には、トワエモアの「虹と雪のバラード」が響き渡っており、その歌声を聞くたびにこころがはやり、真っ青な空をめがけてずんずんのぼっていってしまいそうな気分になった。あのころ、札幌の街のなかは、「虹と雪のバラード」に包まれていた。
だから、いくつになっても、冬のオリンピックはわたしにとって「虹と雪のバラード」だ。たぶん、いのちがなくなるまで、記憶がなくなるまで、変わらないのだと思う。
ぼくらは書く いのちのかぎり
いま太陽の 真下に
生まれかわる サッポロの地に
きみの名を書く オリンピックと
(「虹と雪のバラード」より)
by ichiko : カテゴリー:日々のあれこれ
