2005年10月01日

男と女の栗ひろい

林のなかから、びっくりするような大きな声が聞こえてくる。
女「ちょっとーっ、勝手にそっちに行かないでよーっ!」
男「え~、なんでだよ~」

男ののんきさとは裏腹に、女の声には怒りが満ちている。
女「だからあーっ、さっさと行かないでって言ってるじゃない!!!」
男「いやっ、だって、こっちにいっぱい栗が落ちてんだよ」

彼女は、栗なんてどうでもいいのである。秋の近づく栗園で、彼氏と仲良くぽつぽつと歩きたいのだ。そのついでに、あ、あったね、などといいながら栗を拾う。チミは女心をわかっていないねぇ。

男は、とにかく栗である。目的は栗の実だ。この栗園でいちばん立派な栗を、オレ様が拾うのだ。つやつやと輝く、おおぶりの実を、抱えきれないぐらい拾ってやる。チミは男心をわかっていないねぇ。

by ichiko : カテゴリー:山の暮らしぶり

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