2005年09月18日
ビルの底で
「午後から機材を取りに行くよ」と夫が言う。はい、わかりました。朝から声をかけたということはつまり、キミもいっしょに乗っかっていけば、帰りにはどこぞのおいしいラーメンを食べに連れていってやるからシャワーだの化粧だのをすませ待機しているように、という意味である。
そんなわけでひさしぶりに車にのっかって、東京に行く。青梅街道は、絶対に狭いよな、と思う。測ったわけではないので正確にはわからないけれど、あきらかに一車線の幅がほかより狭いような気がしてならぬ。機材を運ぶときにはほかの車を使うが、もしわたしがマスタングで走ったなら、東京に着くころにはふとっちょの車体は別の色になっているかもしれない。
新宿を通り過ぎる。ビル、車、人、ビルビル車車車、人人人。流れる景色に面食らう。ほんの2時間前は、イガの落ちた栗林を歩き、河原で水遊びする子どもたちを眺めていたというのに。そのあまりのちがいに、まるでよその国に来たような気分になる。TOKYO。
夫が機材を受け取っている間、ひまつぶしにケータイでmixiの日記を読む。おとといから、北海道へツーリングに出かけている人がいる。キャンプ用品をバイクにくくりつけ、たったひとりで広い北海道を駆け抜ける。白樺林を割って、突き抜けるようにのびた長い長い直線道路には、はるか彼方まで車一台さえも見えない。東京のビルの底で、わたしは北海道の風景を眺めている。
by ichiko : カテゴリー:日々のあれこれ
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