2005年06月20日

十六回のおかわり

いつもの中華食堂にて。
わたしたちよりもほんの少し早くやって来ていたと思われる、若者たち。10代の後半ぐらいだろうか、男も女も混じっているけれど合コンという感じでもないし、ダブルデートというふうでもない。部活メンバーというのでもなさそうだけれど、なんだかみんなとても仲がよいらしく、楽しそうである。元気いっぱいの若者が8人。

それぞれにえびチリ定食やら鉄鍋餃子定食やらを注文し、だれかの料理が運ばれてくるたびに「うおー、うまそーっ」とか「それいいねーっ」などとにぎにぎしいが、腹をすかせた子たちは、みな、食べることにのみ集中するらしく、やがて妙に静かな時間がやってくる。

ああ、やっと落ち着いて食べられるわね、と思ったのもつかの間、「すんませ~ん、おかわりっ」と男子が叫ぶ。ここの定食メニュー、スープとご飯はタダでおかわりができるのだった。「すみません、スープおかわり」といった男子は、スープのおかわりが来たと同時に「あ、ご飯もお願いします。大盛りで」と付け加える。大盛りかようぅ~。だってだって、ここのご飯茶碗はデカいんだよ、普通のお茶碗の倍の量は入っているよ、それを大盛りとは、などと驚いている間にも、別の男子が「すんませーん、おかわりっ」と叫び、その横から「あ、オレも」「スープも一緒にね」「大盛りで」という声が重なる。

やっぱ食べ盛りの男の子はすごいなぁ、と感心しているどころではなく、きゃぴきゃぴのギャルまでが「あたしは普通でいいでーす、うきっ」とご飯の器を高々と差し出す。あっちでもこっちでも、男も女も、おかわりっ、おかわりっ、おかわりっと叫んでいる。スープ、ご飯をそれぞれひとつずつおかわりしたとして、2種類×8人で16回のおかわりになる。

「どうしたの?なんで、そんなにもくもくと食べているの?」
「へ?」
夫に言われて、はっと我に返る。
「なんか、一生懸命食べなくちゃいけないような雰囲気におされた」
若者たちの食欲に圧倒され、いつの間にかわたしもわっしわっしと食べまくっていたのだった。おかげで腹いっぱい、もう食えん~。

by ichiko : カテゴリー:美味しい物・酒

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