2005年06月18日

+1.50

子どものころから体が弱かった。

肉体的に誇れるものはなにひとつないと思っていたけれど、神様もひとつぐらいはそれらしきものを残してくださるようで、こんなわたしでも目だけは抜群によいのである。

一日中モニタを見続ける、という仕事をするようになって15年。「こういう仕事は目が悪くなるでしょう?」とか「コンタクトをしているんですよね?」とよく聞かれるけれど、裸眼で1.5、視力だけは自信があった。

が。
よく言われるように目のいい人は老眼の訪れが早いのである。市販の薬の瓶に書かれている用法・用量は、どうしてあんなに細くて小さな文字なのだろう。なんの薬であるかのつぎに重要な情報は、1回3錠と20ポ太字で表示するべきだ。代理店の20代の担当者はどうしてあんな小さな文字で資料を作るのだろう。A3用紙を6ポの文字でびっしりと埋めつくすのなら、文字を大きくして2ページにわければよいではないか。

認めたくはなかったが、ギブアップだ。先日、『夜中の薔薇』向田邦子著:講談社の文庫を購入したさいに、いさぎよく認めた。いくぶんほかの本よりも文字が小さいのか、もう、裸眼では読めなかった。

きょう、買い物の途中で眼鏡屋に立ち寄り、できあいの老眼鏡を買った。きちんと視力などを測ってもらって作るのがよいだろうことはわかっているけれど、時間もかかるだろうし、面倒くさい。いまは向田邦子さえ読めればいいのだ。

自分の年齢にあった度数をかけてみても足りず、50歳~55歳が適当と表示された+1.50というのを選んだ。実はさらに上の+2.0のほうがしっくりきたのだけれど。

さくっと買って帰ろうと思ったら、「あ、ぼくもメガネを新しくしようかなぁ」などと夫が言う。え、買うの、そうなの。夫は視力を測り、あれこれフレームやら目玉レンズやら選び、けっきょく1時間以上はかかった。なんだ、だったら、わたしも作ってもらえばよかったじゃん~。


0618.jpg

妻は2000円の老眼鏡。
夫はレイバンのうん万円。
プラダのほうが絶対賢そうに見えたのに、なぜだか夫はレイバンだと言い張った。

by ichiko : カテゴリー:日々のあれこれ

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