2005年04月06日

ちゅーっと

デザイン案とプレゼン資料、原稿を一本、ひさびさに脳ミソを使った気がする(そう、ふだんはあんまり使ってないの)。土・日も朝から晩まで労働したんだから、といいわけしつつ、きょうはお休み日にする。
家事をすませてから所沢へ。むしょーに買い物がしたい、とにかく買いまくりたい。所沢というのも中途半端な気がするが、都内に出るほどの気力・体力もなく、人混みも避けたいなぁという場合にはよい場所である。そこそこの物が揃っており、ほどほどの人たちでにぎわっている。

さて、お昼はちょっとこぎれいな蕎麦屋に入り、鴨南蛮をいただいた。おなかもいっぱい、さあふたたび買い物に出るかと思っていたところに、おじいちゃんが入ってきた。よぼよぼっとしたおじいちゃんが隣の席に座り、メニューを開くか開かないうちに「ざるひとつに、???ニシキね」と注文する。

???のところは聞き取れなかったのだけれど、ニシキというからには酒なのだろう。ちょっと気になるので、もうすこし座って様子を見ることにする。

やがて、ますを受け皿にしたグラスがおじいちゃんの前に置かれ、店員の女の子は一升瓶からとくとくと酒を注いだ。千曲錦という酒であった。晴れた日の真っ昼間から、そばを肴に日本酒を一杯だなんて、粋である。

そして、おじいちゃんはぐっと首を前に出し、テーブルに置かれたグラスに口をつけ、「ちゅーっ」とひとくち、酒を飲んだ。ちゅーっと。音の響きも、長さも、タイミングもこれ以上にないほどぴしりと定まっており、これぞ正しい日本酒のいただきかたでござると言われたようでもあり、よきものを見せていただいたとわたしは心の中で一礼をしつつ席を立ったのでした。

by ichiko : カテゴリー:美味しい物・酒

made by XHTML, CSS, Movable Type.
© Go Go ichiko. All Rights Reserved.