2005年03月24日
うまい酒
友だちに誘われて飲み会に出かける。友だちの友だちである人の家で、うまい焼酎を「ちびちびやる会」が開かれるのだという。それぞれが酒を一本、あるいはつまみを一品持ち寄り、昼の3時からだらだらと飲むそうだ。
知らない人があまりにも大勢だと気が重い。おいしい焼酎があったとしても、それはちょっと苦手だ。けれど、気心の知れた7~8人の集まりだというので、とっておきの「万暦」をかかえて、酒好きの待つ家に向かったのだった。
飲み尽くしたつもりでも、もちろん、焼酎はほかにもまだたくさんある。いずれの酒もうまかったが、「元老院」を飲んで、わたしの知っている世界など小さいものだと実感した。「魔王」の酒造元「白玉酒造」のものだそうで、この焼酎の持ち主の方が2年ほど自宅で寝かせておいたという。
うまい酒は人の心をつなぐ。酒を口にふくみ、そのうまさに酔いしれながらふと顔をあげると、すこし離れた所にいる人と目が合う。すごいでしょう、すごいね。さっきまで知らなかった人と、心で会話している。言葉を交わさなくても、酒がふたりをひとつにする。
うまい。たったそれだけで、人はつながることができるのだ。酒にかぎらず、うまいものをいっしょに食べる、わかちあう、たったそれだけのことで、知らない人とひとつになる瞬間がある。
わたしがうまい酒を追い求める理由は、もしかしたらそこにあるのかもしれない。

by ichiko : カテゴリー:食、酒、ラーメン
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