2005年02月13日

とりそばに出会うための一日

来週、いよいよ夫はコースデビューだ。考えてみたらコースに着て行けそうな洋服がない。夫の仕事がひと区切りするのを待ち、夕方になってから二木ゴルフまで車を走らせる。

あれこれ買い物をしてから、さてなにか食べようかと夫がいう。あちしラーメンが食べたい、どこにしようか、昼のテレビで川越のお店が紹介されてたよ、あボクも観ていたよ、どこにあるんだろうね、さあそこまではわからないよ、たしか「ひかり」っていう名前だったよね、うんうん。

携帯電話を忘れたわたしは夫の携帯をもぎとり、iタウンページで川越市のひかりを検索。おー、あったあった。住所さえわかればあとはカーナビくんが連れて行ってくれる。

ぐにょぐにょと細い道を走る。やがてまっくら。のっぱらじゃん~、いや畑か。こんなところにあるのかな、と夫。テレビで観たときには周りにはなにもない殺風景な風景だったよ、こんなカンジさ。でも問題は店の看板を出していないってことだよ。えー、看板ないの。ないよ、のれんに名前もないの。

しかし、わたしたちは見つけた。カーナビくんもえらいが、多少の誤差が出る。このへんかな、とあたりをつけるわたしたちのカンピュータもえらいのだ。

ひっそりとした風景で、店の前だけにぎやかだ。駐車場にはずいぶん車がとまっている。名前の出ていないのれんの前で、肩を縮めて足踏みをする人たちが行列をつくっている。迷わず並ぶ。薄着の夫に「さっき買ったゴルフウェアがあるよん」と言うと「お、かしこい」と車まで走り、真新しいジャケットを着込んでくる。

並んでいると、店のおばさんが顔を出し、「とりそばを食べたい方、いらっしゃいますか」と聞く。誰も返事をしない。しーん。後ろのほうでおじさんが「メニューも見てないのに決められっかよ」とつぶやく。「いらっしゃいませんか」とおばさんふたたび。すると夫が「ボク食べます」という。「取っておいてくれるんですよね?だったらボクがいただきます」。その後、店のドアに「とりそば終了しました」という紙が貼られた。

外で30分待ち、なかに入って注文してから30分。ようやくラーメンにありついた。厨房には昼にテレビに出ていたヒゲのおにいちゃんがいる。この人、麺もつくっちゃうんだよん。ラーメンは10種類もあるんだよん。

「魚介とんこつラーメン」650円。にぼし、さば香油(たぶん)などを混ぜたとんこつスープにもちもちの麺。細麺というけれど、ふつうの基準では太麺の太さ。テレビでおにいちゃんが「もちもちっとしていて、のびない麺、麺のことを考えてからスープをつくる」といっていたとおり、すばらしい。かみごたえもあり、しっかりとしたこしのある麺だが、西山製麺のようなぷりっとしたつるつる感、透明感はないので、わたしにはちょっとぼそぼそに思えた。

「とりそば」750円。
たぶん、この一杯に会うためにわたしたちはきょうあの店に行ったのだろう、という気がする。とりのスープでうまいものを出す店を知らないので、とり、と聞いただけで印象が悪い。たいした期待もせずに食べたが、とりの臭みなどひとつもない。臭みをいっさい出さずにこんなにとりのおいしさだけをひきだせるものなのだなあ。ほんのりとした甘さは野菜(たぶん)だろうか。ゆずもきいている。そこにしゃきっとした極細麺がからむのだ。ほくほくとやわらかいとり肉ももちろん入っている。食べるのが遅い女性にものびずに味わってもらえる極細麺を作るのに苦労した、とテレビでは言っていたっけ。あのとき、すかさず「ボクが食べます」といった夫は機転がきく。ほんじつ最後の一杯のとりそばで至福のときを過ごした。

魚介スープ「つけめん」650円。
極極太麺。あごがつかれるほどこしが残っているのに、粉っぽくない。わたしはまだつけ麺のよさがわからないので、あえて詳しくはコメントせず。

惜しむらくは、デジカメももっておらず、携帯電話さえも忘れたので写真が撮れなかったのだ。ああ、ばかばか、ばかちん。夫の携帯で写真を撮ったけれど、あの携帯は写真画質がよろしくない。ごらんになりたい方は、「いの~~」の日記に行くとアップされているハズ。

はあ、うまかったあ。

by ichiko : カテゴリー:美味しい物・酒

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