2004年12月25日

今年最後のワナ

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 夫がクリスマスプレゼントにデジカメを買ってあげるという。いつになく太っ腹。ちょうど買い換えようと思っていたので、あれこれスペックを調べて、CASIO EX-Z55を頼んだ。

 わーいと喜んでさわりまくったのは昨日の夜。あけてきょうの朝。朝ごはんを食べながら、「あのさぁ、お願いがあるんだけどぉ~」と夫。
「お金だったらムリ。大掃除、自分の分担はちゃんと片づけてよ。まさか年末の旅行をキャンセルっていうんじゃないでしょうね」我ながらよくもまあつぎつぎと出てくると思う。
「ちゃうちゃう、ちゃうんだ~」

 む。イヤな予感。すると、もしや、あれか。
「あのさ~、仕事、やってほしんだよね、お願いっ、イヤだなんて言わないでっ、頼むっ」。これだけ懇願するとしたら、やっぱりあれだ、ますますイヤな予感~っ。
「そうなんです、翻訳なんです。急に映画が一本入ったけど、翻訳家さんたちはみんなもう年末休みだから頼めないんですう、いちこさましかいないんですう」

 Webを50ページ作れというのなら根性出して作りましょう、原稿30枚いますぐ書けっていうのなら気合い入れてなんとかしましょう。しかし~、翻訳だけはやだっ、やだやだやだやだ~っ。

 何年か前に、テレビシリーズの翻訳を何本かやらされたけれども、つくづく才能がないと思った。才能というより語学力、基本からして自信が持てなくなった。アメリカに住んだこともないのに、話し言葉を訳せるはずなんてなーーいっ。

 さんざんごねたけれども、GETA氏の娘さま同様、ぎりぎりになってから依頼してくる夫である。わたしがやらなければ、どうにもならない状況なんだろう。

 1時間40分の映画で、数えたらセリフは859回。1回につき3センテンスぐらい話しているときもある。いままでの経験からいくと、翻訳するのにだいたい20時間くらいかかる。え~、そんなにかかるのかよ、と思うだろうけれど、わたしはそれぐらいかかってしまうんである。

 疲れてくると、画面に向かって「もうしゃべるな、そろそろフラッシュバックとかで映像だけで表現してみろ」などとお願いしてしまうのだった。風邪も治っておらず、年賀状も作っておらず、大掃除もなにひとつ手をつけていない。なんという年末だ。

 きっと、あのデジカメは巧妙に仕組まれたワナだったのである。

by ichiko : カテゴリー:夫、身内について

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