2004年10月22日
ちいさな夢がかなう日
夫がゴルフを始めた。わたしに遅れること1年数ヶ月。ようやくその気になってくれたのねん。
まだコースに出るほどの腕じゃないもん、仕事がたまってるもん、なんたらかたらとためらう夫を、なかばむりやりショートコースに連れ出した。やっとやる気になったんだから、ここでもうひと押し!である。空を見上げてごらん、今日はくっきりと秋晴れ、風ひとつない。こんな日にゴルフをせずになにをしろと? 仕事なんて夜やればいいのよ、ゴルフよ、行くわよ、さあ。
人もまばらな河川敷のショートコース、穏やかな秋の日差しのなかでボールを打つ。夫のボールが池をめざし、ああっ落ちると思ったら石の水切りみたいに水面を二度ばかりジャンプし、すげーっ乗り切ったーと感動した0.5秒後に池の縁石にぶち当たったボールは大きく角度を変えて隣のホールに突っ込んだ。あまりにもおかしくて、腹を抱えてふたりでゲラゲラ笑った。
いまのはヘボいね、またダフっちゃったね、と失敗しているときでさえなんだか楽しい。ナイスショットのときはもっと楽しい。
「ゆめに見たんでしょ」と夫。
「え?ゆめ?」なんだっけ、それ。
「まえに言っていたじゃない」
ああ、そうだった、ようやく思い出した。夢だったんだ。
ゴルフを始めたのは、夫とふたりでなにかいっしょにしたかったからだ。毎日、仕事ばかりの生活じゃグレーすぎる。忙しすぎて、いつも別な方向を向いている。週に6日はみっちりと働いたとしても、せめて一日ぐらいは二人でいっしょにアウトドアなことをしたかった。これから始められるもの、これから先もいっしょに続けられるもの、それでわたしはゴルフを選んだのだった。よく晴れた空のしたで、ふたりでコースに出るのが夢だった。
by ichiko : カテゴリー:さまよえるゴルフ
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